「ドライアイスは一瞬触るだけなら怪我をしない」という噂を聞いたことがあるかもしれません。これには物理学的な現象が関係しています。
非常に冷たい物体に皮膚が触れた瞬間、皮膚表面の水分の蒸発によって気体の膜が生まれます。これを「ライデンフロスト効果」と呼びます。この一時的な気体の層が熱伝導を一時的に遮断するため、ほんのコンマ数秒であれば凍傷を免れることがあるのです。
しかし、これは極めて不安定な条件のうえに成り立っています。手に汗をかいていなかったり、触る圧力が強すぎたりすると、気体の膜は一瞬で潰れて直接接触が起こります。ネット上の動画を鵜呑みにして「一瞬なら安全」と過信するのは極めて危険な行為です。