ウェブ上の妊活コミュニティやSNS(旧Twitterや知恵袋等)を綿密にリサーチすると、生理予定日前後の女性たちが最も過酷な心理戦を繰り広げている実態が浮き彫りになります。いわゆる「検索魔」と呼ばれる状態に陥り、1日数時間も他者のフライング検査画像や超初期症状の体験談を読み漁るケースは後を絶ちません。
実際の当事者の手記や体験談からは、教科書的な説明とは異なる生々しいリアルが見えてきます。
「生理予定日3日前、いつもの生理前なら胸の張りが収まるはずなのに、むしろ乳首が服に触れるだけで激痛が走った。基礎体温表を見直すと、高温期9日目に体温が37.05℃まで跳ね上がっていて、直感的に『これは生理じゃない』と確信した」(31歳・第1子妊娠時の手記)
「最もわかりやすかったのは下腹部痛。普段の生理痛は下腹部全体がズーンと重くなる感じだが、妊娠超初期は左の足の付け根の奥を安全ピンでチクチク突かれているような鋭い感覚が断続的に続いた」(28歳・妊活ブログより)
一方で、現代の妊活において深刻な課題となっているのが、「妊娠検査薬のフライング検査」に伴うメンタルヘルスの悪化です。一般的な市販の妊娠検査薬は尿中hCG濃度が50mIU/mL(生理予定日の約1週間後から使用可能)を基準としており、早期検査用(チェックワンファストなど)でも25mIU/mL(生理予定日当日から)が必要です。
しかし実際には、生理予定日の4〜5日前の段階でフライング検査を行い、「蒸発線(時間が経ってうっすら見える線)」に一喜一憂し、わずかに陽性が出たもののその数日後に生理が来てしまう「化学流産(受精卵が着床しかけたものの育たなかった状態)」を目の当たりにして激しく落ち込むケースが多発しています。産婦人科医は「フライング検査で早期に知り得た化学流産は、医学的には流産ではなく『妊娠が成立しなかった月経』と同義。知る必要のなかった悲しみを抱え込むリスクがある」と警鐘を鳴らし続けています。