昭和のプレイボーイとして名を馳せた火野正平。彼の熱愛伝説が語り継がれる最大の理由は、単に浮名が多かったからではない。相手に対する嘘のない誠実さと、別れた後も決して女性の悪口を言わない徹底した美学にあった。
「俺が好きになるんじゃない、向こうが俺を好きになっちゃうんだ」といった有名な発言の裏には、相手を尊重し、一緒にいる時間を全力で慈しむ彼独自の哲学が存在した。押しつけがましくない優しさと甘え上手な一面、そしてふと見せる寂しげな表情。女性たちの母性本能をくすぐり、魅了して離さなかった真相がここにある。