学校の再編が進む中で、何よりも懸念されたのが地域固有の伝統文化の散逸だった。日本三大盆踊りの一つであり、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている西馬音内盆踊りは、かつてこの学校の体育館や校庭でも児童によって日常的に練習され、継承されてきた背景がある。
こうした文化の断絶を防ぐため、映像制作チームと連携した「西馬音内盆踊り記録ドキュメンタリー」の制作が本格化している。学校の歴史と共に踊り継がれてきたお囃子や踊り手の所作、子どもたちの練習風景をデジタル映像として詳細に記録。校舎の記憶と伝統の技を未来の世代へ伝える試みは、文化継承の新たなモデルケースとして全国から注目を集めている。