近年のパーク内における人の動線は、かつてないほど複雑化している。隣接する東京ディズニーシー側の新拡張による相乗効果もあり、東京ディズニーランドへの来園者流入パターンは劇的な変化を遂げた。季節ごとのスペシャルイベント開始直後や大型連休はもちろん、閑散期とされてきた時期ですらピークタイムには主要アトラクションの待ち時間が軒並み3桁へと跳ね上がる。
取材班が収集した現地データによれば、開園直後から午前11時にかけて生じる「第一次密集波」と、パレード終了後の15時前後に発生する「第二次密集波」に明確な傾向が見られる。人の流れに無頓着なままメインストリートを時計回りに歩いてしまうと、最も混雑が激しいポイントへ自ら飛び込む結果になりかねない。混雑のピークを逆手に取り、人が密集する方角と逆位相で動くルート設計こそが、タイムロスを削ぎ落とす鍵を握っている。