発生から歳月が経過するにつれ、社会全体で記憶の風化が危惧されている。報道・ジャーナリズム業界は、災害の教訓をいかに風化させず、次の世代へ継承していくかという重い課題に直面している。一時の速報報道にとどまらず、被災者の復興の歩みや遺族の心の軌跡を記録し続ける粘り強い取材が求められている。
近年では、Yahoo!ニュースなどのデジタルプラットフォームが当時の記録や証言アーカイブを積極的に発信し、NHKオンデマンドといった動画配信サービスを通じて災害ドキュメンタリーが再評価されている。映像や手記をデジタル空間に残す試みは、風化を押し止め、将来の防災意識を高めるための重要な役割を果たしている。