本作の映像化において主導的な役割を果たしたのが、キー局である読売テレビと製作を担当したトムス・エンタテインメントだ。クオリティの高い作画と臨場感溢れる音響演出は、テレビアニメの枠を超えたスケール感を実現した。劇中歌の導入や静寂を生かした演出など、細部に至るこだわりが物語のドラマ性を飛躍的に高めている。
長年にわたりお茶の間に愛されてきた『名探偵コナン』ブランドだが、この長編シリーズの成功は国内のアニメーション産業全体にとっても大きなエポックメイクとなった。テレビアニメが単なる子供向け娯楽にとどまらず、大人の鑑賞に堪えうる一級のエンターテインメントへと進化を遂げた証左である。