伝統ある読売ジャイアンツの番記者カルチャーは、今や新しいスポーツ報道の金字塔を打ち立てている。監督のタクトの一手、二軍で汗を流す若手の葛藤まで、長年培われた太いパイプがあるからこそ描ける緻密な戦術分析や人間ドキュメントは、長年のプロ野球ファンを唸らせるに十分な密度を誇る。
一方で、世界中を熱狂させ続ける大谷翔平の活躍を追う海外特派員ルポも見逃せない。日米の時差を切り裂く即時取材体制と、現地メディアとは一線を画す独自の視点が、異次元のパフォーマンスを演じる怪物・大谷の素顔を鮮やかに浮き彫りにする。伝統の取材陣が養ってきた眼力は、世界最高峰の舞台でも見事に結実している。