彼のキャリアを語る上で欠かせないのが、一躍脚光を浴びるきっかけとなった『仮面ライダー電王』だ。一人で複数の人格を演じ分けるという難易度の高い役柄を十代でこなし、業界内にその異彩を放った。
その後、邦画アクションの金字塔となった『るろうに剣心』シリーズへと結実していく。激しいアクロバットと感情表現が要求される時代劇アクション映画の現場で、身体を限界まで追い込みながら挑み続けた舞台裏には、常に母や妹といった家族の静かな励ましがあった。実家に帰れば飾らない「普通の息子・兄」に戻れる場所があったからこそ、過酷な撮影現場を駆け抜けることができたのだ。