過剰なまでに厳格化されたセキュリティは、時に正当なチケット所持者を追い詰める。突発的な体調不良や急な仕事で行けなくなった際、友人や家族への譲渡すら事実上不可能なケースが相次ぎ、ファンの間で慢性的なストレスが生じている。公式が用意する定価リセール機能は存在するものの、出品期限が早すぎたり、買い手が見つからず空席のまま公演日を迎えてしまう構造的な欠陥が残されたままだ。
SNS上では「家族の急病で行けなくなったのに、譲渡手続きが複雑すぎて間に合わなかった」「リセール手数料が高すぎて手元に残る返金額が少なすぎる」といった怒りと悲痛の声が後を絶たない。不正防止を最優先するあまり、個人のやむを得ない事情への柔軟性を欠いているという指摘は、2026年の今も収まる兆しを見せない。