日本三大温泉はどこ?別府が入らない真相と草津・有馬・下呂の決定打

日本三大温泉はどこ?別府が入らない真相と草津・有馬・下呂の決定打

日本三大温泉はどこ?別府が入らない真相と草津・有馬・下呂の決定打に関する基本知識を徹底的にまとめました。詳細を読もうことができます。

温泉情報を調べる際、検索エンジンやSNSで最も頻発しているのが「日本三大古湯」や「日本三大美肌の湯」との混同です。これらは選定基準も歴史も全く異なります。

日本三大古湯は、『日本書紀』や『風土記』などの神話・古代記録に登場する最古の温泉地を指し、一般的に道後温泉(愛媛県)、有馬温泉(兵庫県)、白浜温泉(和歌山県)の3つが挙げられます(諸説により福島県のいわき湯本温泉を含む場合もあります)。道後温泉は3000年以上の歴史を誇り、本館の保存修理工事が完了した現在、文化財としての圧倒的存在感を放っていますが、ここには草津も下呂も含まれません。

一方の日本三大美肌の湯は、温泉学者の中山平次郎氏や中央温泉研究所などの見解に基づき、泉質による肌への作用(角質軟化や保湿成分)に特化して選ばれた枠組みです。一般的には嬉野温泉(佐賀県)、斐乃上温泉(島根県)、喜連川温泉(栃木県)が認定されています。下呂温泉はこれら三大美肌の湯には直接含まれないものの、「アルカリ性単純温泉による美肌作用」の知名度があまりに高いため、ネット上で混同されて語られるケースが後を絶ちません。

また、「別府が入っていないのは格が低いからだ」という言説は明白な歴史的誤解です。別府温泉郷(八湯)の実力は、地球規模の地熱活動と近代掘削技術が生み出した現代温泉文化の最高到達点であり、林羅山が生きた17世紀の交通事情という時代的なフィルターによって記録されなかったに過ぎません。

【プロの結論】旅の目的別・おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準

温泉選びで失敗する最大要因は、「名声」と「個人の身体特性・同行者のニーズ」の不一致にあります。温泉地を訪れる際は、以下の判断基準を参考に旅先を選定してください。

【草津温泉が向いている人】
・慢性の皮膚トラブル、関節痛、強い疲労を本格的な湯治でリフレッシュしたい人。
・湯畑を中心とした湯けむりと硫黄の香り、活気ある温泉街の食べ歩きを楽しみたい若年層・カップル。
【草津温泉を避ける・慎重になるべき人】
・アトピーの急性期や乾燥肌で肌に強い亀裂がある人(強酸性の刺激で強い激痛・炎症を招くリスク)。
・心臓疾患や高血圧を抱える高齢者(熱湯と強烈な成分による急激な血圧変動リスク)。

【有馬温泉が向いている人】
・予算に余裕があり、結婚記念日や還暦祝いなど一生の思い出に残る格式高い宿を求める人。
・冷え性に悩み、体の芯から熱を取り込んで湯上がり後もポカポカ感を持続させたい人。
【有馬温泉を避ける・慎重になるべき人】
・急勾配の坂道や狭い路地を歩くのが困難な足腰の弱い人。
・できる限り宿泊コストを1万円台前半に抑えてコストパフォーマンス重視で旅をしたい人。

【下呂温泉が向いている人】
・肌への優しさとすべすべ感を最重視し、刺激の強い湯が苦手な女性や小さな子供連れのファミリー。
・広々とした川沿いの温泉街で、のんびりとした静穏な保養時間を過ごしたい人。
【下呂温泉を避ける・慎重になるべき人】
・強烈な硫黄臭や濁り湯など、「温泉に入ったという圧倒的なパンチ力」を泉質に求める人。

田中 結衣
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田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。