名曲『TOKIO』(楽曲)のプロジェクトは、芸能界の巨人である渡辺プロダクションと、時代の先端を走るポリドール・レコードによる一大勝負でもあった。デヴィッド・ボウイやロキシー・ミュージックに端を発するグラムロックの美学を、日本のポップスシーンに昇華させる試みだ。
歌謡曲全盛の時代に、これほど過激なビジュアルアプローチをメジャーレーベルが全面支持した事実は特筆に値する。渡辺プロダクションの卓越したプロデュース力とポリドール・レコードの革新的な音楽性が組み合わさることで、お茶の間の誰もが口ずさむ大衆性と、前衛的なアート性が高い次元で同居することとなった。