暖簾の奥に広がるのは、古き良き日本の居酒屋文化そのものだ。昭和レトロ居酒屋としての趣を残しつつ、時代とともに進化を遂げてきた足跡は興味深い。もともと岐阜県養老町にある名瀑「養老の滝」に伝わる親孝行の伝説(水が酒に変わったとされる故事)に由来する店名は、創業者の理念と深く結びついている。
創業者である矢満田富勝氏が掲げた「安くて美味しいものを、心のこもったサービスで提供する」という志。この想いは養老乃瀧株式会社の骨子として、現在も全国の店舗へ脈々と受け継がれている。日本のフランチャイズチェーン業界における先駆者としても知られ、大衆食堂から和食居酒屋への見事な転身を遂げた歴史は、今や外食史の貴重な1ページだ。