多くのユーザーが陥っている誤解が、「Googleの表示名を変更したから過去の投稿も含めて完全に匿名化された」という錯覚です。実際には、Googleマップ口コミ特定を引き起こすトリガーはアカウント名だけにとどまりません。
代表的な盲点が、過去のレビュー一覧です。ユーザーが初期設定のまま口コミを投稿し続けると、これまでに評価した病院、スーパー、飲食店、美容室の履歴がタイムライン状に公開されます。行動範囲をプロファイリングすれば、「東急東横線沿線に住み、渋谷区内のIT企業に勤める人物」といった生活圏が容易に特定され、そこから個人のSNSアカウントや実名へ辿り着く足がかりを与えてしまいます。この危険を防ぐには、設定画面からクチコミ履歴非公開への切り替えが必須です。
もう一つの落とし穴が画像データです。愛車、ペット、自宅付近の風景などを投稿アイコンに設定している場合、画像検索や店舗側との雑談内容から身元が暴かれます。安全を期すなら、プロフィール写真非表示またはGoogleが提供する無機質なデフォルトアイコンを選択しておくのが鉄則です。
なお、悪質な口コミに対して「店舗への嫌がらせを報告(通報)したら、自分のアカウントが店側にバレるのではないか」と懸念する声がありますが、センタリングなどのMEO専門機関の検証通り、通報者の情報が店舗や投稿者に直接通知される仕様はありません。しかし、通報後に焦って自身のレビューを急遽書き換えたり削除したりすると、その不自然な挙動から店舗側に「この人物が関係者、または当事者ではないか」と疑念を抱かせる間接的要因にはなり得ます。