須磨浦山上遊園の代名詞とも言えるのが、鉢伏山上駅から回転展望閣を結ぶベルトコンベア式輸送機関「カーレーター」です。1966年(昭和41年)の営業開始以来、半世紀以上にわたって稼働を続けるこの装置は、公式自らが「乗り心地の悪さ」を公言する珍しいアトラクションとして知られています。
実際に2人乗りのカゴ型ゴンドラに乗り込むと、乗り場を出発した瞬間に「ガタガタ、ドスン」という強烈な縦揺れと金属音が全身を直撃します。全長91メートル、勾配25度の急斜面を約2分20秒かけて登っていく間、絶え間なく続く無骨な振動は、最新のテーマパークにある滑らかな乗り物とは対極の体験です。
乗車時の注意点として、背もたれに深く寄りかからず、手すりをしっかり握ることが推奨されています。振動の激しさに最初は驚くものの、昭和の工業デザインがそのまま残るトンネルの照明や機械音に包まれる時間は、まるでタイムマシンに乗っているかのような高揚感を生み出します。ネット上の口コミでも「首が痛くなるほど揺れるが、それがクセになる」「昭和の遺産として絶対に一度は体験すべき」といった熱量の高い声が多数を占めています。