家庭内二次感染を防ぐための第一歩は、ウイルスがいつまで外へ排出され、どのタイミングが最も危険なのかを正確に把握することです。インフルエンザの潜伏期間は通常1〜3日(最長で約7日)と非常に短く、感染してから症状が出るまでのスピードが速いのが特徴です。
ウイルスの排出量は発症の前日から発症後2〜3日目にかけてピークを迎えます。つまり、「熱が出た」「寒気がする」と本人が自覚した時点ですでに大量のウイルスが周囲に飛び散っています。熱が下がった後もウイルスの排出は続いており、発症から約7日間は感染力が持続すると考えるのが医学的な定説です。
学校保健安全法で定められている家族発症後の出席停止期間の基準(本人の場合)は、「発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで」とされています。家族が発症した場合、他の同居者は「すでに自分もウイルスを吸い込んでいるかもしれない」という前提に立ち、発症後3〜5日間は特に厳重な体調モニタリングを続ける必要があります。