彼女の才能が世に知れ渡った最大のきっかけは、角川書店(現KADOKAWA)発の学園ファンタジーの金字塔『涼宮ハルヒの憂鬱』での爆発的なヒットだ。主人公・涼宮ハルヒ役として魅せた圧倒的な演技力と歌唱力は、当時のアニメソングの概念を塗り替え、社会現象を巻き起こした。
さらに同時期、世界的名作『DEATH NOTE』の弥海砂(ミサミサ)役に抜擢されるなど、声優業界におけるトップランナーとして不動の地位を築く。弱冠二十歳前後で受けたこの熱狂的な脚光は、同時に彼女を過剰な監視の目に晒すこととなった。アニソン界の歌姫としての成功が大きかった分、そこからの脱却を模索するプロセスで生じた摩擦もまた巨大だったのだ。