1990年代後半、伝説のバラエティ番組『8時だJ』の放送によって、デビュー前の少年たちが主役となる空前絶後のムーブメントが巻き起こった。ゴールデンタイムにジュニア単独の番組が組まれるという異例の事態は、当時のテレビ界に大きな衝撃を与えた。
しかし、その華やかさの裏では凄まじい競争が繰り広げられていた。60人以上の少年たちがひな壇に並び、MCからの振りに一瞬で気の利いたリアクションを返さなければカメラは別の顔を映す。マイクを握るチャンスは自らの機転で奪い取るしかなかった。学校の宿題をスタジオの控え室で終わらせ、本番直前までトークのタイミングを計算する。子供ながらにプロフェッショナルとしての自覚を強制的に求められたあの環境が、バラエティもこなせる多才なエンターテイナーたちを量産した。