1986年にロックの殿堂(Rock and Roll Hall of Fame)入りを果たして以降も、クックの功績は色あせるどころか輝きを増し続けている。ソウル・ミュージック(Soul Music)の礎を築いた彼の表現力は、数多くの映画作家やアーティストのクリエイティビティを刺激してきた。
名匠スパイク・リー(Spike Lee)は自身の代表作『マルコムX』のクライマックスにこの楽曲を配置し、映像と音楽の奇跡的な融合を果たした。近年ではNetflixやApple TV+といったストリーミングプラットフォームのドキュメンタリーを通じて、デジタルネイティブ世代のリスナーの間でも爆発的な再評価が進んでいる。
スマートフォン越しに流れる1960年代の録音は、現代を生きる若者たちの孤独や社会への違和感とも共鳴し、新たな文脈で再生され続けている。