Q1:薬が喉に詰まったような感覚のまま寝てしまっても大丈夫ですか?
A1:痛みがなく、息苦しさや強い引っかかり感がなければ睡眠をとっても直ちに命に関わることは稀です。ただし、もし抗生物質や解熱鎮痛薬などを少量の水で飲んだ直後であるなら、そのまま横になるのは非常に危険です。食道内に滞留した薬剤が溶け出して粘膜を破壊する恐れがあるため、就寝前であっても必ずコップ1杯の白湯を飲み、最低でも30分は上体を起こした状態を維持してから就寝してください。
Q2:喉に張り付いたカプセルや錠剤は、体内でどれくらいで溶けますか?
A2:一般的なゼラチンカプセルは、体温とわずかな水分があれば約10〜15分程度で外皮が軟化・崩壊し始めます。通常の錠剤も多くの場合は十数分から30分程度で溶け崩れます。服薬から数時間以上経過しても「同じ場所に薬が存在する」と感じる場合、物理的に薬が残っているのではなく、薬が通過した際に生じた粘膜の傷の痛みか、知覚過敏(ヒステリー球)である確率が極めて高いと考えられます。
Q3:薬が気管に入ってしまった場合、自力で出すことはできますか?
A3:人間の気道には強力な異物排出反射が備わっているため、通常は激しい咳反射によって自動的に吐き出されます。しかし、咳き込んでも違和感が取れず、息を吸うたびにヒューヒューと音が鳴る、胸が苦しい、あるいは高齢者で激しくむせ込む力がない場合は、気管支炎や肺炎、無気肺を引き起こす危険があります。絶対に指を突っ込んで無理に取ろうとせず、速やかに呼吸器内科や救急外来を受診してください。
Q4:錠剤が大きくていつも喉につっかえます。ハサミで切ったり粉にして飲んでも良いですか?
A4:自己判断で錠剤を割ったり砕いたりすることは絶対に避けてください。薬の中には、胃で溶けずに腸で溶けるよう特殊加工された「腸溶錠」や、有効成分が体内で24時間かけて徐々に溶け出すよう設計された「徐放性製剤」が数多く存在します。これらを破壊して服用すると、薬が急激に吸収されて命に関わる副作用を引き起こしたり、逆に効果が全く得られなくなります。大きくて飲みにくい場合は、処方医や薬剤師に相談し、脱カプセルや粉砕が可能か確認するか、小粒の代替薬や液剤・OD錠への変更を依頼するのが確実です。