彼女の原点はマイクの前にある。宮城県仙台市を拠点とするエフエム仙台(Date fm)で長年アナウンサーとして活躍し、地域の人々の暮らしや声に耳を傾け続けてきた。市井の人々が何を悩み、どんな社会の不条理に直面しているのか。日常の何気ない会話から社会の歪みを拾い上げる感覚は、この時代に培われた。
転機となったのは2019年の参議院議員通常選挙だ。市民連合と野党共闘の後押しを受け、激戦区・宮城選挙区から出馬。強固な組織力を持つ自民党現職を相手に、草の根の対話を積み重ねて初当選を果たした。アナウンサー出身の政治家は珍しくないが、彼女のように当選直後から党内屈指の政策論客として頭角を現した例は極めて稀である。
「伝えるプロ」から「制度を変える闘士」への転身。マイクを握る手は同じでも、その先に届けるメッセージの射程は永田町の構造改革そのものへと向けられている。