朝の通勤時間帯において、列車の運休や大幅な遅延を引き起こす要因は、従来、車両故障や突発的な悪天候が主であった。しかし現在、その様相は大きく変化している。東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)をはじめとする主要鉄道事業者においても、乗務員の体調急変や急な欠員に伴う運行見合わせが目立つようになった。
Yahoo!ニュースやNHK NEWS WEBなどの交通障害報道を精査すると、「乗務員繰り」「体調不良」といったキーワードが検索・報道の上位に並ぶ日が急増している。わずか数分の遅延が環状線全体に波及し、最終的に数十万人の足に影響を及ぼす。交通インフラ産業の現場における人員のゆとりは、すでに極限まで削ぎ落とされているのが実状だ。