発表から6年以上の歳月を経て、本楽曲が2026年3月に全米1位へと跳ね上がった立役者こそ、盟友アリアナ・グランデ(Ariana Grande)でした。二人は過去にも「Love Me Harder」「off the table」「Save Your Tears (Remix)」で共演しており、コラボレーションを行うたびにチャートを制覇してきた無敵のパートナーシップを誇ります。
当時、映画『ウィキッド(Wicked)』の主役グリンダ役の撮影でロンドンに滞在していたアリアナは、19時間に及ぶ過酷な撮影スケジュールの合間を縫い、自らPro Toolsを立ち上げてボーカルアレンジとレコーディングを敢行。その作業風景を捉えたTikTok動画は公開から数時間で数百万いいねを記録し、世界的な熱狂を巻き起こしました。
リミックス版の秀逸さは、原曲における男性側の一方的な独白を、「互いに断ち切れない想いを抱えた男女の対話劇」へと見事に再定義した点にあります。アリアナが追加したヴァースでは、「あなたと距離を置くことは、私の魂を引き裂くことと同じ」「誰もあなたのように私を愛してはくれない」というアンサーが返されます。双方が同じ痛みを共有しながらも、現実の壁に阻まれて手を取り合えないという悲劇性が倍加したことで、Z世代を中心とする新たなリスナー層に決定的な衝撃を与えました。