西郷隆盛の弟であり、明治政府で海軍大臣や内務大臣を歴任した西郷従道(つぐみち)の存在も忘れてはならない。従道の家系は伯爵家となり、政財界と強いパイプを持つ華麗なる一族として発展した。
旧薩摩藩の脈脈としたネットワークは、時代が移り変わる中でも絶えることはなかった。従道の血を引く末裔の中には、大手企業の役員を務めた実業家や、行政の要職に関わった人物も少なくない。
政治の表舞台で国を動かした従道と、野に下り人民の思いに寄り添った隆盛。対照的な兄弟の生き様は、子孫たちの職業観や社会との関わり方にも色濃く反映されている。