横山が歩んできた幼少期は、まさに波乱の連続だった。幼い頃に両親が離婚し、一時期は祖父母のもとで育つという複雑な環境に身を置く。その後、母親の再婚によって新たな生活が始まったものの、待っていたのは穏やかな日常ではなかった。義理の父親との関係は冷え切り、家の中には常に重苦しい緊張感が漂っていたという。
さらに追い打ちをかけたのが、過酷な経済的困窮だ。毎日の食事すら満足に用意できない極貧生活の中で、彼は多感な少年期を過ごした。中学卒業と同時に、周囲の同世代が高校生活を謳歌する傍らで、彼は家族の生活費を稼ぐために建設現場へ足を運ぶようになる。冷たい現場で汗と泥にまみれて働きながら、彼が何よりも守りたかったのは、年の離れた幼い弟たちの存在だった。