冷蔵庫に残った50ml〜100mlの生クリームを、その日の夕食で一気に使い切るための確実なアプローチが、主菜や汁物への組み込みです。日頃の献立に少量加えるだけで、プロの洋食店のような奥行きが生まれます。
夕食のメインを張るなら、余った生クリームパスタが最適解となります。本場イタリアのカルボナーラは卵とチーズのみで作られますが、日本の家庭では生クリームを50〜80ml加えることで、卵液の熱凝固を防ぎ、失敗知らずのなめらかなソースに仕上がります。また、市販のトマト缶またはトマトソースに生クリームを同量ブレンドする「トマトクリームパスタ」は、酸味がマイルドになり子どもから大人まで大好評のおかず麺へと変貌します。
肌寒い季節や朝食シーンでは、余った生クリーム濃厚スープが威力を発揮します。玉ねぎやじゃがいも、きのこをバターで炒めてコンソメスープで煮込み、ミキサーにかけたポタージュベースに、牛乳と生クリームを「3対1」の比率で合わせるのが黄金律です。市販のクラムチャウダールーを使う場合でも、仕上げに大さじ2杯の生クリームを回し入れるだけで、ホテルビュッフェを彷彿とさせる贅沢なコクが加わります。
さらに、100ml以上たっぷり余っているなら、生クリーム大量消費おかずとして「鶏肉のフリカッセ(白ワインクリーム煮)」や「豚肉の粒マスタードクリームソテー」がおすすめです。塩コショウで焼き目をつけた肉に白ワインを振り、弱火で生クリームを煮詰めるだけで、特別な調味料を使わずともレストラン級のメインディッシュが完成します。牛乳だけで作るシチューに比べて油膜が具材を包み込むため、冷めにくく満足度の高い一皿になります。