そもそも「八紘一宇」とは、日本書紀の神武天皇即位の記述に由来するとされる古語である。「世界を一つの家のように包み込む」という意味合いを持つが、昭和初期の軍部主導による日中戦争から太平洋戦争期にかけて、大東亜共栄圏の理念を支える思想的根拠として利用された経緯がある。
そのため、現代の政治においてこの用語を用いることに対しては、戦争の記憶や侵略行為の正当化につながるという強い懸念が根強く存在する。歴史的文脈を踏まえたニュース解説でも指摘される通り、言葉が持つ多義性と政治的リスクの双方を考慮することが求められる複雑なテーマである。