クレーンが空を焼き切るようにそびえ立つ路地の奥深くに、まだ一般の都市ガイドには載っていない秘密のエリアが存在する。長年放置されていた雑居ビルの地下と3Fアトリエが密かに接続され、新進気鋭のクリエイターが集う没入型サウンドラウンジが誕生していた。
コンクリートむき出しの壁面に刻まれたグラフィティと、超高精細なプロジェクションマッピングが交差する空間。ここには、従来の商業施設では味わえない生の試みが渦巻いている。工事現場の防音シートの向こう側で進むこの「非公開スポット」は、カルチャースポットの未来像を提示する実験場として、口コミだけで感度の高い若者を引き寄せている。