こうした深刻な実態を受け、厚生労働省は循環器病対策推進基本計画を軸に、脳卒中や心臓病と並んで大動脈疾患の早期発見と予防体制の強化を全面的に打ち出している。2026年現在の最新ガイドラインでは、従来の血圧管理にとどまらず、24時間の血圧変動モニタリングや遺伝的リスク因子の解析を組み入れた予防アプローチが推奨されている。
学会組織である日本循環器学会も、冬場のヒートショック対策や厳格な降圧目標の遵守を広く呼びかけている。大動脈の破裂を防ぐ根幹は、日頃からの持続的な血圧コントロールと血管のしなやかさを保つ生活習慣に集約される。