2026年現在、現地は資料館の展示リニューアルや多言語音声ガイドの拡充が進み、訪れる人々へより多角的な視点を提供している。旧海軍司令部壕の地下坑道は、終戦当時には全長約450メートルに及ぶ広大な手掘りの迷宮であった。そのうち約300メートルが修復・一般公開されており、作戦室、暗号室、司令官室など主要な部屋を巡ることができる。
見学者が体験するのは、地上と地下の圧倒的なギャップだ。南国の青空が広がる地上から、105段の階段を一気に下りた瞬間に広がる薄暗い坑道。湿った空気とコンクリートの質感が、ここがかつて激戦の火蓋を切られた前線基地であった事実を雄弁に物語る。