Q1:地上に立っている状態でも、地上絵の線を見ることはできますか?
A1:見ること自体は可能です。ただし、線は幅数十センチから数メートルの浅い溝にすぎないため、地上に立って見ると単なる砂利道や窪みにしか見えず、何の絵を描いているのか全体像を認識することは困難です。全体を捉えるには上空に上がるか、周囲の高台・展望台に立つ必要があります。
Q2:なぜ空を飛ぶ手段を持たない古代人が、上空からしか見えない絵を描いたのですか?
A2:信仰の対象である「天空の神(雨を司る太陽や山、空の神)」に見せるためであったというのが定説です。また、絵の輪郭そのものが儀式の行進ルートになっていたため、人間自身が上空から全体を眺める必要性はそもそも重視されていませんでした。
Q3:ナスカ文明が衰退したあと、地上絵作りはどうなったのですか?
A3:西暦600年代に入ると、気候変動による深刻な干ばつやエルニーニョ現象に伴う洪水、さらに過剰な森林伐採による環境悪化が重なり、ナスカ文化は衰退していきました。人々が土地を離れるとともに地上絵の制作も途絶え、砂漠の中で忘れ去られたまま保存されることになりました。