L字構造最大の難所、それが90度に折れ曲がるコーナー下のデッドスペースだ。奥にしまった鍋や調味料が二度と日の目を見ない「開かずの扉」と化す現場は少なくない。この問題を放置すれば、せっかくのカウンター領域も宝の持ち腐れだ。
この収納の課題に対し、整理収納のカリスマとして知られる近藤麻理恵氏の「一目で見渡せる収納」という理念は非常に示唆に富む。回転式のコーナートレイや、斜めに引き出せる特殊スライドラックを組み込むことで、奥の物も一瞬で視界に入る。デッドスペースを「最も活用しやすい特等席」へと変貌させる設計思想が、いま強く求められている。