彼女の名を深く刻み込んだ作品として外せないのが、漫画実写化映画での圧倒的な演技だ。過酷な環境と人間心理の極限を描いた『ミスミソウ』や、押見修造原作の衝撃作『悪の華』で見せた表情は、多くの映画ファンの記憶に今も鮮明に残っている。
難解でダークな世界観を持つ原作の実写化は、キャストにとって大きなプレッシャーを伴う。しかし彼女は原作の持つ危うさや美しさを的確に噛み砕き、血の通った人間としてスクリーンに立ち現れさせた。この時の覚悟と表現力が、日本映画界における彼女の評価を決定づけたと言っても過言ではない。