なぜ、文字サイズを変更したりフォントを切り替えたりしただけで、行間が突如として3倍近くに広がってしまうのか。その最大の理由は、Microsoft Word固有の「ページ設定」と「フォントの高さ」が複雑に干渉している点にある。
標準状態のWord文書では、用紙に目に見えない「行送り」の基準線(グリッド線)が設定されている。フォントサイズがこのグリッド線の枠をわずかでも超えると、レイアウトエンジンは自動的に「2行分のスペース」を確保しようとする。これが、不自然な空白を生み出している最大の罠だ。さらに、スタイル機能に組み込まれた自動調整が上書きされることで、ユーザーの意図しない行間拡大が連鎖的に発生する。