かつて全国のサーファーを魅了しながらも、大震災によって壊滅的な打撃を受けた浪板海岸。砂浜が削り取られ、かつての面影を失った海岸線を前に、誰もが立ち尽くした。そこから立ち上がったのが、「浪板海岸エリア再生プロジェクト」である。単に元の姿に戻すのではなく、地域資源を最大限に生かした持続可能なまちづくりを目指す草の根の動きとしてスタートした。
行政の防潮堤建設工事と歩調を合わせながら、民間主導のフレキシブルなアイデアを次々と注入。海岸線の美観を損なわない景観デザイン、環境に配慮した建築資材の採択、そして地域住民が気軽に集えるコミュニティ拠点の形成。一歩一歩積み重ねられた地道な努力が結実し、失われた砂浜の再生とともに、全く新しいカルチャーの発信地として生まれ変わったのだ。