宝生舞が脚光を浴びるきっかけとなったのは、1993年に集英社が開催した「第1回週刊ヤングジャンプ全国女子高生制服コレクション」でのグランプリ受賞だった。グランプリ獲得と同時に、日本を代表する写真家・篠山紀信のカメラレンズに捉えられたことで、その美貌は一気に全国区へと躍り出た。
篠山紀信が切り取る彼女のポートレートは、少女特有の儚さと凛とした芯の強さが同居する唯一無二のものだった。写真集の誌面で見せた彫刻のような造形美と透明感は出版界を激震させ、カメラマンやクリエイターたちを狂喜させた。当時のグラビア文化において、彼女の登場はまさにエポックメイクな出来事であった。