なぜこれほどまでに二人の混同が長年続くのか。認知心理学における「プロトタイプ理論(人間が典型的なイメージを無意識に当てはめる認知の仕組み)」から読み解くことができます。
2000年代の日本のポップカルチャーにおいて、二人は「健康的な小麦色の肌の残り香」「西日本の太陽を感じさせるナチュラルな美」「清潔感あふれる黒髪・茶髪のストレート」という、“平成黄金期のヘルシー系ナチュラル美女”のプロトタイプ(原型)を完璧に体現していました。大衆の記憶の中でその記号が強烈に定着したため、脳が二人の細かな差異よりも「時代の象徴としての共通項」を優先して照合してしまうことが、混同を生む本質的な要因です。