薄ピンクの仕上がりを決定づけるのは、カラー剤そのものの性能以上に「染める前の髪の明るさ(アンダーグラウンド)」です。日本人の黒髪には赤褐色のユウメラニンと黄赤色のフェオメラニンが豊富に含まれており、これらをどこまで削れるかによって発色の純度が変わります。
薄ピンクの髪色を実現するために求められるベース明度は18〜19トーン(白に近い薄黄色)です。アンダーにオレンジや黄味が強く残っている状態で淡いピンクを重ねても、髪内部で色素が混ざり合い、くすんだオレンジベージュや濁ったサーモンピンクに変色してしまいます。
そのため、バージン毛(黒髪)からの施術では、最低2回、髪質が硬く太い場合は3回のブリーチが一般的な目安となります。一方で、ブリーチなし薄ピンクを希望する場合、元の髪質が極端に明るい場合を除き、透明感のあるペールピンクを出すことは科学的に不可能です。ブリーチなしで表現できるのは、8〜11トーン程度の落ち着いたピンクベージュヘアカラーやピンクブラウンの領域にとどまります。