警察官を目指す上で避けて通れないのが採用試験の壁です。大卒程度を対象とする「第1類(A区分)」や高卒程度を対象とする「第3類(B区分)」において、警察官採用試験の女性難易度は長年、男性区分よりも高い傾向が続いてきました。男性に比べて女性の採用予定者数が絞られていたためです。
しかし、近年の採用枠拡大に伴い、女性警察官の採用倍率は以前の10倍前後という極端な高倍率から落ち着きを見せ、多くの都道府県警で大卒区分でおよそ4倍〜6倍、高卒区分でおよそ5倍〜8倍前後で推移しています。それでも一般行政職の公務員試験に比べると体力検査や面接重視の傾向が強く、筆記試験対策だけでなく総合的な人物試験対策が欠かせません。
また、受験生の関心が高い女性警察官の身長制限基準についても劇的な変化が起きています。かつては「おおむね154cm以上、体重45kg以上」といった体格基準が厳格に設けられていましたが、全国の警察本部で身体基準の緩和・撤廃が進みました。現在は多くの自治体で「職務執行に支障がないこと」という実質的な基準へと見直されており、体格の大小よりも持久力や瞬発力、精神的な粘り強さが評価される選考へとシフトしています。