1998年横浜の守護神として君臨した「大魔神」こと佐々木主浩投手の圧倒的な成績(45セーブ、防御率1.20)の陰にも、権藤監督の徹底した投手起用法がありました。
権藤氏は佐々木投手に対し、「原則として9回1イニングのみ」「同点の場面では原則登板させない」「イニング跨ぎは極力避ける」という厳格なルールを課しました。どんなに緊迫した展開であっても、守護神の肩を守り、シーズンを通じて最高のパフォーマンスを維持させるための措置でした。
佐々木投手もまた、その起用に「権藤さんのためなら腕がちぎれてもいい」と全幅の信頼を寄せ、9回にマウンドへ上がれば確実に試合を締めくくりました。酷使によって潰された過去を持つ権藤氏だからこそ実現できた、選手への深い愛と科学的なコンディショニング管理の結晶といえます。