フジテレビ系列で放送された『神様、もう少しだけ』は、単なる恋愛ドラマの枠組みを遥かに超えていた。HIV感染という重厚な社会的主題を、女子高校生と人気音楽プロデューサーの純愛を通して鮮烈に描き出したからだ。
放送当時の日本社会において、HIVやエイズに対する誤解や偏見は根深く存在していた。そうした時代背景の中で、不治の病に立ち向かう主人公・叶野真生の姿は、お茶の間に強烈なインパクトを与えた。過激な描写に対する議論を呼びつつも、回を重ねるごとに視聴率は右肩上がりに上昇。最高視聴率28.3%を記録する大ヒットとなり、社会全体に大きな一石を投じたのだった。