2026年現在、音楽のサブスクリプションサービスやSNSの普及によって、過去の名曲が瞬時に世界中で再評価される時代となった。その中で、「ハナミズキ」をはじめとする彼らの作品は、若年層を含む新たなリスナー層によって再び見出され、ストリーミング再生数を伸ばし続けている。
デジタル処理が主流となった現代の音楽制作に対し、2000年代初頭の彼らが手掛けたサウンドは、人間のナマの感情や泥臭いエゴがダイレクトに音に変換されている点が特徴的だ。整音されすぎない生々しいボーカルワークと、重厚な生楽器のオーケストレーション。あの時代、あの二人だからこそ生み出せた泥臭くも高尚な音楽的質感が、今あらためて新鮮な驚きをもって受け止められている。