平野兄弟の規格外の強さを語る上で外せないのが、新潟県村上市にある実家の練習拠点「日本海スケートパーク」の存在です。父・英功さんは、子どもたちが天候に左右されず年中練習できる環境を作るため、自ら重機を動かし、数千万円から8000万円規模とも報じられる巨額の資金を投じて民間パークを開設しました。
当時の報道やドキュメンタリー番組における取材記録によれば、英功さんの指導方針は単なるスパルタ教育ではありませんでした。「道具の後片付け」「挨拶と礼儀」「自分で考える力」を徹底させ、滑りそのものは子どもたちの主体性に委ねていたと証言されています。
地方都市における練習環境の不足という構造的ハンディキャップを、家族の強固な決断力と投資によって打破した実例であり、この専用パークがあったからこそ、雪のないオフシーズンでも空中感覚とバランス感覚をミリ単位で磨き続けることが可能となりました。