五色の魅力を語るうえで、浴場内部の多彩なバリエーションと食堂の存在を外すことはできない。高濃度炭酸泉や冷えた水風呂、広々とした露天風呂。そこには、長年のノウハウが凝縮された入浴体験が設計されている。
そして湯上がりの身体を待っているのが、出汁の香りが鼻腔をくすぐる名物のうどんだ。特別に気取った高級料理ではない。だが、芯まで温まった身体にじんわりと染み渡る昆布と鰹の旨味は、どんな星付きレストランの逸品よりも深く五感を満たす。湯と食が一体となった体験こそが、リピーターの足を何年、何十年と繋ぎ止めている秘密だ。