蔵王の魅力は、単なる雪質の良さだけではない。日本のアルペンスキー史において、この地が果たしてきた歴史的役割はきわめて大きい。日本スキー界のパイオニアであり、1956年コルティナダンペッツォ冬季五輪の銀メダリスト・猪谷千春氏をはじめ、数々の名選手がこのタフな山肌で技を磨いてきた歴史が刻まれている。
山形県山形市が世界に誇るこの広大なゲレンデは、長年にわたり日本のウィンタースポーツ文化の発展を力強く牽引してきた。険しい山岳地形を活かした多彩なバリエーションコースは、初心者から幾多の修羅場を潜り抜けてきたエキスパートまで、あらゆる滑り手の挑戦を受け止める懐の深さを持っている。