高梨選手がメイクに力を入れ始めた20代前半の当初、ネット上や一部のメディアからは「化粧にうつつを抜かしている」「競技だけに集中すべきではないか」といった心ないバッシングや違和感を唱える声が上がった時期もありました。スポーツ選手に対して「清貧さ」や「素朴さ」を無意識に求めてしまう旧来の価値観が根強かったためです。
しかし、そうした雑音を跳ね返したのは、他ならぬ彼女自身の圧倒的な競技実績でした。FISワールドカップ通算60勝以上という男女通じて前人未到の金字塔を打ち立て、過酷な海外転戦を戦い抜くプロフェッショナリズムを示し続けたのです。
結果を出し続けるストイックな姿勢と、自分自身の美学を堂々と貫く姿は、やがて同世代の女性を中心に熱烈な支持を集めるようになりました。「自分の魅力を自分で引き出すかっこいい女性」「自分磨きを怠らない本物のアスリート」として、現在では国内外から惜しみない称賛が寄せられています。