事件が起きたのは2016年5月21日、東京都小金井市のライブハウス敷地内でのことだった。かつてアイドルグループ「シークレットガールズ」のメンバーとしても活動していたシンガーソングライターの冨田真由さんは、出演イベントの開演直前に待ち伏せていた男、岩埼友宏受刑者に突如襲撃された。
首や胸、顔面など全身30数か所をナイフで執拗に刺されたこの凄惨な出来事は、「小金井ストーカー殺人未遂事件」として日本中に激震を走らせた。事件直前から冨田さんは、男によるSNS上での執着や執拗な嫌がらせ被害について警視庁へ何度も相談を寄せていた。しかし、警察側の危機感の欠如と対応の遅れが防げたはずの事件を招いたとして、捜査機関の初期対応に対する激しい批判が渦巻くこととなった。