猫が何回も連続してあくびをするとき、もっとも疑われるのが精神的なストレスや緊張状態です。動物行動学において、強い葛藤や不満を感じた際に全く関係のない行動をとることを「転位行動(てんいこうどう)」と呼びます。
例えば、飼い主にいたずらを注意されて気まずい思いをしたとき、抱っこを嫌がって逃げ出した直後、あるいは動物病院の待合室にいるときなどに、猫は頻繁にあくびを繰り出します。これは決して「退屈している」わけではなく、高まった緊張や不安を必死に落ち着かせようとセルフコントロールを試みている状態です。
引越しや新しい同居動物の導入、来客、家具の配置換えなど、生活環境の変化が引き金となってあくびが急増するケースもあります。愛猫があくびを連発しているときは、周囲の環境や直前の接し方にストレスの原因がなかったかを振り返ることが大切です。