「自分も一度はあの砂かぶり席に座ってみたい」と考えるファンは少なくありません。しかし、砂かぶり席(溜席)は国技館の中で最も格式が高く、入手難易度が極めて高いプラチナシートです。
まず押さえておきたいのが、溜席の基本的な価格と座席の仕組みです。
溜席の料金は本場所1席あたり約20,000円に設定されています。マス席最前列と同等以上の価格帯ですが、問題は値段以上に「席の割り当て」にあります。全約300席ある溜席のうち、実に大半の席が「維持員席(いじいんせき)」として割り振られています。維持員とは、日本相撲協会に数百万円規模の寄付を行い、長年にわたり角界を物心両面で支えてきた個人や法人(東京溜会など)のことです。芸能人や著名人が座っている席の多くは、こうした維持員からの招待や手配によるものです。
では、一般人が砂かぶり席を手に入れることは不可能なのでしょうか。決してそうではありません。以下の正規ルートを駆使することで、一般ファンでも当選を狙うことが可能です。
一般向けの溜席は、日本相撲協会公式ファンクラブの先行抽選販売および「チケット大相撲」の一般抽選販売にて限定数が開放されます。当選倍率は極めて高いものの、地方場所(大阪・名古屋・福岡)の平日開催日などは比較的狙い目となります。また、直前に都合が悪くなった当選者が公式リセールサービスに出品するケースもあるため、本場所直前のリセールチェックは非常に有効な裏ワザです。
なお、溜席での観戦には厳格なドレスコードとマナーが定められています。「飲食・喫煙の禁止」「携帯電話・スマートフォンの操作禁止」「カメラのフラッシュ撮影禁止」はもちろんのこと、力士が土俵から転落して衝突する危険(砂かぶりでの怪我は自己責任)が常にあるため、座席での居眠りや不注意な行動は厳禁とされています。