晩年の彼女は、生まれ育った横浜の街でセレクトショップを経営しながら、一人の人間としての穏やかな時間を慈しんでいた。メディアの喧騒から離れ、独身生活を貫いた彼女の素顔とはどのようなものだったのか。
当時を知る近隣の店主は振り返る。「美江さんはいつも凛として気品があり、周囲にも気さくに声をかけてくれました。でも、ふとした瞬間に遠くを見つめるような、静かな孤独をまとっていたのが印象的です。自分の価値観と美学を最後まで手放さなかった人でした」。スポットライトを浴び続けたスターが辿り着いたのは、飾らないありのままの自分と向き合う、愛おしくも静謐な日常だったのだ。